冷やしらぁめん@ふじさき・江東区亀戸
麺 ふじさき
江東区亀戸2-8-11 アドリーム亀戸1階
ここのところ、諸事情があってラーメン店を訪れる機会になかなか恵まれないが、この日は1週間ぶりに運よく都合がついた。間違いないと思っているこちらのお店の朝のTweetに「冷やしらぁめんご用意ございます。」とあったので訪れた。この限定メニューは、最近ちょくちょく提供されているようだ。この日、お店に着いたのは昼食時間としては随分と遅い14時過ぎだったので、店内も先客は3人とガランとしていた。入口入ってすぐの所にある券売機を見ると、レギュラーメニューの他には値段が異なる限定のボタンが10個あるだけで、肝心のこの日の限定メニューの案内やボタンは用意されていない。ただ、券売機をよく見ると、1000円の限定4のボタンだけが赤×が灯っていなかったのでこれかなと思い、まあ間違っていても何とかなるわと考えてポチっとな。奥に進むと店員さんが「こちらにどうぞ。」と案内してくれ、その際、食券を渡すと「冷やしですね。」と。合っていたようだが、思うにこのメニュー、広くPRするつもりはなく、知る人ぞ知る的な位置付けのようだ。
10分ほどで配膳された丼は、湯気は立っていないものの、鮮やかな醤油色の透き通ったスープに香味油が浮き、チャーシューや白髪ネギ、ミツバが盛られていて温かい醤油ラーメンと見た目はそっくり。麺は幅3?ほどのストレート平打ち。麺肌は驚くほどツルツルで、プリッとしているものの麺にそれほど厚みがないので噛み切るのに苦労することはない。冷たい麺ながら小麦の風味も少し感じられ、のど越しよく食べられる暑い季節にピッタリな麺のように感じる。お店の入口付近に大きな製麺室があるので、何の掲示もないがこの麺も自家製麺だろう。この麺をすするたびに、かすかなユズの芳香を伴って醤油と鶏の風味が口中に広がる。改めてレンゲですくって飲んでみると、鶏のほどよい風味とともにしっかりとした旨味があり、その鶏を邪魔しない範囲で醤油も自己主張している。香味油をたっぷり浮いていることを含めて、冷やしラーメンにしては思いのほか力強い味わいだ。スープは冷えているとはいえキンキンに冷たいわけではなく、適温の赤ワインよりかは少し冷たい程度なので味わいがはっきり分かるのだろう。また、鶏風味び関しては、鶏油なら固まるだろうから、香味油は植物性のものをベースにしていると思うが、何を使って何で風味付けしているのかは全く想像がつかない。一方で、しっかりしたボディーのスープではあるが、前述のユズの風味が口当たりをマイルドに感じさせる方向で上手く機能しているようだ。具材は、ピンク色が美しい綺麗に折り畳まれたリブロースチャーシューが2枚に、拍子木状にカットされた鶏ムネチャーシューが3本、それに薄めのチョコレート色といった色合いのメンマに白髪ネギとミツバ。リブロースはレアな仕上がりで、しっとりと軟らかくほどよい上品な旨味で、冷たいスープでも脂身が全く気にならずスルッと食べられる。鶏ムネはサッパリした味わいで、こちらはどちらかと言えば旨味よりもボリューム感勝負と言った感じだ。特筆すべきはメンマ。細めなので気にならなかったが、ボリボリしたかなり強めの食感はメンマでは珍しいだろう。
色々計算されてこういう仕上がりにしたのだろうなと思える、こちらのお店らしい一杯。そのため、広く知らしめることなく知る人向けに提供している気もする。そういう意味ではラヲタ向けかも。
・お気に入り度:〇+
アルバム: 東京のラーメン・その4
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